2012年2月議会 一般質問

●一般質問

箕面サンプラザの活性化及び諸課題について

箕面サンプラザの活性化及び諸課題について一般質問いたします。

箕面駅前の整備が進んでいます。一部の工事が来年度まで持ち越されるとの見通しではありますが、この工事の全容が間もなく披露される運びになっています。この中心市街地の活性化のために行われた整備が効果的なものになるためには、箕面駅前の中核施設である箕面サンプラザの活性化を抜きにしては考えられません。サンプラザ地階にあったスーパーや近隣の大手スーパーなど重立った集客力のある商業施設の撤退で、箕面駅周辺の衰退化傾向が著しく進んでいます。

このような背景の中で公共施設再配置計画が策定されましたが、策定当時とのギャップの程度はどれくらいあったのでしょうか。公共施設の再配置が行われてから6年が経過しようとしています。そのことを踏まえつつ、まちづくりのコントロールタワーとなるべきサンプラザの活性化と今後のビルのありようについて市の見解を問うものです。

1点目、箕面サンプラザには歴史的背景や存在意義がありますが、今日的な役割をどのように認識しているのでしょうか。

2点目、箕面市中心市街地活性化基本計画、これは2005年度から2016年度までの計画ですが、2012年の今は後期年度に当たります。この計画に位置づけられている箕面サンプラザの役割をどのように総括していますか。また、基本計画に位置づけられている箕面サンプラザのミッションについてどのように進めてきたのか、また、あと3年の間にどのように展開する予定なのでしょうか。

3点目、箕面サンプラザ等公共施設再配置計画の中で、例えば3階の子育て支援センターは当初の計画どおりに高齢者福祉施設の利用者とともに多世代交流促進拠点としてしっかり機能していると言えるでしょうか。6階、7階は、駅前立地の条件を生かし、滞留性、目的性の強い施設の誘致、民間活力の導入などが図れるという計画でしたが、そのようになっていると言えるのでしょうか。

計画の説明書の中では、1階、2階は民間が所有する商業ゾーンとして商業施設と交流施設の相乗効果によって人が集う場と位置づけられていましたが、今日では商業ゾーンのコンセプトがあいまいになりつつあります。来年度からは、この商業ゾーンに市が床を所有し、貸し室となる予定です。また、2階には箕面都市開発株式会社や箕面FMまちそだて株式会社など第三セクターや市の外郭団体の事務所、地域包括支援センターなどの介護保険事業所が並び、商業施設は数えるほどしかないなど、本来の1階、2階のコンセプトが崩れてしまっています。

当初は各フロアのコンセプト、ゾーンニングを明確にするという基本方針のもとで進められてきたはずです。今では、1階の内向き、2階は閑散としています。ここに貸し室を設置するということは、もはやショッピングゾーンの魅力を増すものにはならない選択を市が行ったということでもあります。どうせなら、企業支援の商業ブースとして生かすなどの方法もあったと思われるため、非常に残念です。

さて、民間貸しで利益を得るためという目的で6階、7階の貸し室は貸し床になりましたが、駅前立地の条件を生かし、滞留性、目的性の強い施設の誘致、民間活力の導入などを図るという計画でしたけれども、そのようになっているのでしょうか。この6年間のうち、民間に貸すことができたのはほんの数年ですし、それも長期間にわたり工事中とかで閉鎖されたままでした。そして、いまだに借り手がつく当てもない状態となっています。サンプラザやまちの活性化にはつながらず、市の収益にも役立たないばかりか、毎年高額な管理費を払い続けるだけになっています。わずか2年弱の間、借り手がついたときでさえ、活性化にはほど遠く、管理費は市が負担していますので、費用対効果があったとは言えない状態であったと思っています。

このような状態にあって、公共施設再配置計画の点検、評価はどのようになっているのでしょうか。再配置が終われば、それでおしまい、後はどうなろうが成り行きに任せるというものではでしょう。再配置のすべてが間違っていたと言うつもりは毛頭ありませんが、課題や反省点などは皆無などでしょうか。とりわけこの計画については、市民説明会やパブリックコメントにおいて、さまざまなご意見が市民の皆さまから苦言や提言とともに寄せられておりました。箕面サンプラザは市の玄関口にあり、駅前の主要なビルであるため、地階から8階までの大部分を市が区分所有しています。このビルの活性化のために、今後、市の役割をどのように考えているのか、お伺いいたします。

4点目、同じく箕面サンプラザビルの活性化を経営方針に据えている箕面都市開発株式会社が果たすべき役割をどのように考えているか、お伺いします。

同社は今年度(2011年度)の事業計画においてまちづくりの実践を掲げ、箕面サンプラザ1号館の活性化支援を具体的な活動方針にしていました。3階の会議室は一利用者にとっては便利な側面があるものの、ビル全体の活性化には役立っているようには思えないのですが、年中無休という営業方針についてもショッピングゾーンの大半の店舗が休業しているため、これもまた閑散とした印象を誇張する要因になっています。このような中で、特定調停後の現在の箕面都市開発株式会社の仕事ぶりについて、サンプラザビルの活性化を図るという観点において市はどのように評価しているのでしょうか。

5点目です。箕面サンプラザは築33年が経過しようとしています。そして、箕面市は多くの床を区部所有しています。その区分所有者としての市に対し次の質問を行います。

同ビルの管理運営については管理規約、管理規則が定められており、区分所有者の代表として管理者が置かれ、管理会社である箕面都市開発株式会社に管理を委託しています。管理者、すなわち箕面都市開発株式会社の代表取締役が同じ箕面都市開発株式会社に委託するという構図になっています。また、運営については運営管理委員会が置かれています。

さて、築33年を経過するまで長期修繕計画・資金計画がないとは考えづらいですが、今まで、この件についてどのように議論、検討されてきたのでしょうか。また、主たる修繕項目と終期の目安はどのようになっているのでしょうか。また、修繕終期が20年を超える修繕項目はどのようになっているのでしょうか。

なお、長期修繕計画における積立金は不足はないのでしょうか。また、長期修繕計画は5年ごとに見直しをかけるのが一般的には望ましいと言われていますが、これまで管理者である箕面都市開発株式会社はすべての区分所有者に対し、どのような長期修繕計画案を提案し、議論してきたのでしょうか。

箕面市は同ビルの多くの床を区分所有しており、運営管理委員会のメンバーでもあります。とりわけ建物の管理にも詳しく、専門知識も有しておられます。これまで長期修繕計画・資金計画について運営管理委員会や総会などの場でどのような発言を行ってこられたのでしょうか。

以上、箕面のまちづくりに大きく影響する箕面サンプラザについて活性化策と今後の諸課題について質問をいたしました。どうか真摯なご答弁をいただきますようにお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。


  ◆再質問 

 ただいまのご答弁に対し再質問いたします。簡潔に質問させていただきます。

1点目に、サンプラザ6階、7階について当初考えられていた民間活力の導入によるシャワー効果は期待どおりに進められたとお考えなのでしょうか。あるいは、借り手を公募したところ、思ったようにはいかなかったということなのでしょうか。その要因は何にあると考えておられるのでしょうか。

2点目に、サンプラザ1、2階の状況についての評価がわかりづらかったので、再度お伺いいたします。サンプラザの集客力は格段に向上していて、交流拠点として計画どおりの成果を上げているとのことですが、ショッピングゾーンである1、2階が活性化されている状況であるとの認識でよいのでしょうか。

3点目に、長期修繕計画・資金計画についてお尋ねいたします。資金計画の説明が一切ありませんでしたが、これはどのようになっているのでしょうか。また、これまで長期修繕計画の必要性をわかっていながら今まで放置していたのは何ゆえでしょうか。市にも大きな責任があると考えます。なぜ今日に至るまで放置しておいたのか、説明をお願いいたします。

以上、3点を再質問いたしますので、誠実にご答弁いただきますようによろしくお願いをいたします。


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