2012年9月議会 討論

◎ 認定第1号 平成23年度箕面市一般会計決算認定の件

通告外ではありますが、「認定第1号 平成23年度箕面市一般会計決算認定の件」につき、(別の観点から)反対の立場で討論に参加させていただきます。

以下、簡潔にその理由を述べます。

まず、決算認定に対する考え方についてですが、決算とは、予算に対する実績や結果を把握し、政策や事業成果について評価を行うものです。

適正な執行の確認、執行結果の評価・判断を行うことで、今後の予算編成や予算審査に繋げるという大変重要な意味を持つものであると認識しています。その意味で私たち議員には当該年度の決算評価をしっかりと行う責務があることから、以下の課題を挙げます。

まず1点目に、決算審査に関する市の資料提供が十分に行われていない、という点です。あるものについてはしっかりとペーパー、またはメール等で資料提供をいただいておりますが、中には口頭でしか数値を教えていただけなかったものが散見されます。また、ヒアリング中には「数値データがない」と説明されていたものが、決算委員会の席上では「数値が列挙される」という事例もありました。このような状態では、まずまともに審査ができず、到底認定には至りません。

理事者としての説明責任が果たされない、というのは非常に重大な問題であると言わざるをえません。

2点目は、当初予算での説明と執行状況とが異なる、という点です。

たとえば、防犯情報ネットワークシステム整備事業は、もともとこの事業の意義や費用対効果が不透明でしたが、執行についても当初予算時の指摘や要望が反映されず、また理事者がご答弁されたお約束さえも果たされていない、という執行状況となっています。

この事業の財源は国から出ていますが、元は市民の税金であり、今日、地方自治の重要性が叫ばれ、地方が国と対等な対場で自律した行財政運営を果たさねばならない時代にあって、このような事業運営はいかがなものかと考えます。

3点目は、丸投げ状態になっている委託事業があることです。

とくに就労対策個別支援事業(パーソナル・サポートサービス事業)は、予算執行の説明が大変不十分であることが、委員会でも明らかになりました。

大変重要なモデル事業であるため、大いに期待しているのですが、市の事業把握があまりにも行われていません。本来ならば、次年度から市が引き次ぐ予定の事業であったにも関わらず、執行状況の把握はお粗末であり、また事業内容が新担当者に引きつがれていないという組織的な課題も露呈しました。

4点目は、サンプラザ6階・7階の公共床の活用に関する、市の対応についてです。

市は1年間の共益費・1824万円を支出していますが、借り手がつかないため、当初予算では1560万円が得られるはずの収入が得られないという状況です。したがってサンプラザビルの活性化も達成されていません。

このような現状の打開策が検討されていないのは、(やはり)税金の無駄遣いであると考えます。せめて、柔軟な試みや、一時的な活用策などが検討されればよいのですが、「まだ1年しか経っていない」というような市のお考えには賛同できません。

厳しい財政状況のなかで、市民のみなさまに数々の負担を強いているなかで、最大限の努力、適切な判断が行われているとは認識できません。

以上の理由から、本決算は認定できないことを表明し、反対討論といたします。

 

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